【検証】1泊ソロキャンプの燃料代がたった30円!? アルコールストーブ(アルスト)だけで過ごしてみた
「コンパクトで見た目も無骨でかっこいいけれど、実際にメインギアとして使えるの?」「燃費やコスパ、使い勝手はどうなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?
ガス缶(OD缶・CB缶)は手軽ですが、かさばる上に残量の管理が少し面倒なこともありますよね。
そこで今回は、バーナーや焚き火台での調理を一切封印し、「燃料用アルコールのみ」で1泊2日のソロキャンプ(3食+α)を実施! どれくらいの燃料を消費し、実際の費用はいくらかかったのかを徹底検証しました。
今回使用したギア・燃料
今回持ち込んだメインの調理セットはこちらです。スタッキング(重ねて収納)できるため、手のひらサイズに収まります。
- ストーブ:
トランギア マイクロオリジナルセット
豆知識:そもそも「燃料用アルコール」ってどんな燃料?
アルコールストーブを使う前に知っておきたいのが、使用する燃料の特性です。他のアウトドア用燃料(ガスや灯油など)と何が違うのか整理しました。
1. 主成分は「メタノール」と「エタノール」
ドラッグストアやホームセンター、アウトドアショップで購入できる「燃料用アルコール」は、主にメタノール(約70〜95%)とエタノールの混合物です。
- 飲用・消毒用とは別物:手指消毒用のアルコール(主にエタノール)や、お酒(エタノール)とは成分が異なります。
2. 他のキャンプ燃料との違い
- ガス(CB缶・OD缶)との違い:ガス缶は圧力がかかっているため缶自体が重くかさばりますが、液体アルコールは必要な分だけ小分けボトルに入れて持ち運べます。
- 灯油・ガソリンとの違い:煤(スス)が出にくく、クッカーの底が黒く汚れません。また、万が一こぼしてもサラッとしていて蒸発するため、ギトギトした油っぽさが残りません。
3. 【最重要】人体への毒性と取り扱いの注意点
- 飲むと非常に危険(人体に有害):主成分のメタノールは人体に毒性があります。絶対に飲まないでください。誤飲を防ぐため、飲料ボトルや調味料ボトルとは絶対に分け、子どもの手が届かない場所に保管しましょう。
- 換気が必要:室内や密閉されたテント内での使用は一酸化炭素中毒や火災のリスクがあるため、必ず屋外または十分換気された場所で使用してください。
1泊2日の調理・燃料消費ログ
今回は「60ml容量の小分けボトル1本分」のアルコール燃料だけで、1泊2日のすべての調理をまかなえるか検証しました。
| 場面 | 作ったメニュー | 使用燃料 | 燃費・調理の目安 |
| 昼食 | 謎ウナギ丼(カップ飯) | 20ml | 約8分燃焼。お湯200mlを無事沸騰 |
| おやつ | 焼きウインナー、蒸し肉まん・ピザまん | 10ml | メスティンでふっくら蒸しあがり |
| 夕食 | パスタ、夜食のワンタンスープ | 20ml | パスタの茹で〜スープのお湯沸かしまで対応 |
| 朝食 | 目玉焼き、ウインナー、チーズパン、コーヒー | 10ml | フライパン調理+食後の湯沸かし |
| 合計 | 3食+おやつ+コーヒー | 60ml | すべての調理工程を完了! |
朝食の最後、コーヒー用のお湯を沸かす際にやや火力がギリギリになりましたが、途中で追加することなく見事60mlの燃料のみで1泊2日・3食+αの調理を走り切ることができました!
衝撃のコストパフォーマンス:1泊の燃料費は「約30円」!
今回使用した燃料用アルコールは、ネット通販(Amazon)で4Lまとめ買い(約2,000円)したものです。
- 1L(1,000ml)あたりの価格 :約500円
- 10mlあたりの価格 :約5円
- 今回の消費量(60ml) : 約30円
なんと、1泊2日のソロキャンプでかかった調理用燃料費は わずか約30円 という驚愕の安さでした。
一般的なガス缶(OD缶)だと1缶500円〜1,000円程度、CB缶でも150円〜300円程度かかることを考えると、なかなか優れたコストパフォーマンスです。
実際に1日使ってわかったメリット・デメリット
ガスバーナーとは使い勝手が大きく異なるため、実際に1日アルストだけで過ごして感じたリアルなポイントをまとめました。
【メリット】
- 圧倒的なコンパクトさと軽さクッカーの中にストーブ本体・五徳がすっぽり収まるため、パッキングの荷物を大幅に削減できます。徒歩キャンプやツーリングにも最適です。
- 静音性とクリーンさ「シュー」というガスバーナー特有の作動音がせず、静かな夜のキャンプ場でも無音で湯沸かしができます。また、薪や炭と違って鍋底に黒いススがつきにくいのも魅力です。
- 自動炊飯(ほったらかし炊飯)が簡単「10mlで約4〜5分燃焼する」という自分の環境での燃費を把握しておけば、必要量の燃料を入れて着火するだけで、勝手に火が消えて絶品のご飯が炊き上がります。
【デメリット・注意点】
- 昼間は「炎が透明」で見えにくい明るい場所だと炎がほとんど見えません。着火確認の際は手を近づけすぎず、マッチや長めのライター(ソーマトーチなど)を使用するなど火傷に十分注意が必要です。
- 風には極端に弱い(風防が必須)風が吹くと熱が逃げてしまい、お湯が沸かない原因になります。ウインドスクリーン(風防)の併用はマストです。
- 細かな火力調整や長時間の煮込みには不向き火力調整リングがついているモデルもありますが、基本的には「強火〜中火の一定火力」で使うイメージです。とろ火での長時間煮込みなどには向きません。
- 【重要】燃焼中の燃料継ぎ足しは絶対厳禁!「火が消えそうだから」と燃焼中にアルコールを注ぎ足すと、炎がボトルに燃え移り大変危険です。必ず完全に消火し、本体が冷めてから追加してください。シングルバーナーに比べても圧倒的にコンパクト
まとめ:ソロキャンプやサブギア、防災用にも最適!
アルコールストーブは、暖房代わりに使ったり長時間の本格的な凝った料理を作るには向きませんが、ソロキャンプや日帰りハイクでの「湯沸かし」「メスティン炊飯」「簡単な炒め物・蒸し物」には最高の相棒です。
軽量化を目指すミニマムキャンパーはもちろん、万が一の停電や災害時、ガスが使えない時の防災用・緊急用のサブ調理ギアとしても非常に優秀だと感じました。
「もっと荷物を減らしたい」「コストを抑えて手軽にキャンプを楽しみたい」という方は、ぜひアルスト導入を検討してみてはいかがでしょうか?

